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新年のご挨拶 2017年

新年あけましておめでとうございます。

昨年(2016年)は、ビブリオバトルの広まりを考える上で、象徴的なできごとがいくつかありました。

(1)「Bibliobattle of the Year」の創設
(2)「第10回高橋松之助記念文字・活字文化推進大賞」の特別賞受賞
(3)「一般社団法人ビブリオバトル協会」の発足

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ビブリオバトル普及委員会では、昨年から「Bibliobattle of the Year」という取り組みを始めています。
http://www.bibliobattle.jp/bibliobattle-of-the-year
これは「ビブリオバトルに関わるユニークな活動を会員同士で発見し合い、それらの活動を多くの人に周知することで、全国の活動を盛り上げていくこと」を目的とした賞で、日頃からさまざまな場所でビブリオバトルを楽しんでくださっている皆さまを褒め称えることで、ビブリオバトルの普及活動をさらに活性化させようとしたものです。

その初回の大賞受賞者として、「益井博史さんとソロモン諸島のみなさん」が選ばれました。
http://www.bibliobattle.jp/bibliobattle-of-the-year/2016/award
http://www.bibliobattle.jp/whatsnew/bibliobattleoftheyear2016dashanggajuemarimashita
益井さんは「ビブリオバトル首都決戦2013」の本戦出場者であり、地元で「ビブリオバトルふしみ」を立ち上げた後に、2016年から青年海外協力隊としてソロモン諸島に渡って現地でビブリオバトルを広めています。
http://www.bibliobattle.jp/whatsnew/haiwaidenokaicuishilibiburiobatoruinsoromon
https://www.facebook.com/bibliobattle.fushimi/

ソロモン在住のために授賞式に出られなかった益井さんからは、ビデオレターの形で受賞スピーチをいただきました。
この受賞スピーチは、YouTubeでも公開しています。
https://youtu.be/saNBe6EOg80

益井さんが取り組んでいらっしゃる支援活動そのものがすばらしいのですが、ビブリオバトルの広まりやその可能性を考える上でも多くの示唆に富み、たくさんの魅力が詰まった感動的な11分間の動画です。
ぜひこの機会に、益井さんの受賞スピーチをご覧ください。
2007年に日本で誕生したビブリオバトルというコミュニケーションゲームが、海の向こうの世界へと広まっていき、本を通じた人と人とのつながりが生まれていく様子が伝わってくるはずです。


「Bibliobattle of the Year 2016」の取り組みは、『チャンプブックス2016』として冊子にまとめることもできました。
http://www.bibliobattle.jp/whatsnew/chanpubukkusu2016nogoanneibibliobattleoftheyear2016nozhiyuanpurojekuto
「Bibliobattle of the Year」については、本年も引き続き実施する予定です。
ビブリオバトルを活用した魅力的な活動が、さまざまなまちで新しく誕生することを期待しております。

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そして昨年は、「第10回高橋松之助記念文字・活字文化推進大賞」の特別賞をいただくという名誉にあずかりました。
http://www.takahashi-award.jp/award/10/jyusyo.html
受賞理由として、「「読書」「本の紹介」を、これまであまり本に親しんでこなかった人にも訴えていく力を持ち、本の魅力、本の持つ価値を広く再認識させ、文字・活字文化の振興に多大な功績を残している」とあり、ビブリオバトル普及委員会が2010年から続けている普及活動の取り組みについて、文化振興への功績という点で高い評価をいただくことができました。

2012年の「Library of the Year 2012」大賞受賞、2013年の文部科学省「第三次子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」での言及に加え、また一つ大きな社会的評価をいただけたことに、ビブリオバトル普及委員会を代表して改めてお礼を申し上げます。
http://www.iri-net.org/loy/loy2012.html
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/05/1335078.htm

本年も引き続き文化振興のための社会活動ができるように、さまざまな取り組みを進めていきたいと思います。

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2016年の年末には、普及活動の体制を整えるために、「一般社団法人ビブリオバトル協会」を発足させました。
http://association.bibliobattle.jp/news/farenshelinogoaiza
http://current.ndl.go.jp/node/33177

ビブリオバトル協会代表理事の谷口が、「これまでのボランティアでの普及活動を支えてきたビブリオバトル普及委員会も
あらたな体制の構築が求められて参りました」と述べているように、社会的責任のある組織として普及活動の基盤を整えることで、ビブリオバトルのさらなる可能性の追求を進めてまいります。 

また、ビブリオバトルの普及活動を支えていただくサポーターの募集や寄付制度も開始し、いくつかの団体・企業さまおよび
個人よりご支援をいただいております。
http://www.bibliobattle.jp/aboutus/supporter
http://www.bibliobattle.jp/whatsnew/biburiobatorupujiweiyuanhuisapotaninarimasenkaxiezanmuji
http://www.bibliobattle.jp/aboutus/donation

ビブリオバトル普及委員会の活動へのご理解とご支援をいただき、まことにありがとうございます。
改めてお礼を申し上げます。

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そのほか、継続事業である「ビブリオバトル春のワークショップ」と「ビブリオバトル・シンポジウム」についても、
例年通り開催することができました。 
http://www.bibliobattle.jp/workshop2016
http://sympo16.bibliobattle.jp/

特に昨年は、シンポジウムを仙台(2016年10月29・30日)と大阪(2016年12月17日)の2会場にて実施するという新しいチャレンジもいたしました。
仙台会場では「ビブリオバトルとコミュニティの深化」、大阪会場では「教育現場におけるビブリオバトル推進の今後の可能性」をテーマに掲げ、
多くの参加者と時間をともにしました。 
ここ数年にわたって議論している「コミュニティ」と「教育」というテーマは、それぞれの会場でさらに一歩先へと進めることができたように思います。

2007年の誕生から続くビブリオバトルの普及活動も、この10年間でより遠くの地点にまで広がっていくとともに、それぞれのコミュニティのなかで
深まりを見せるようにもなってきています。 
2017年のビブリオバトルを象徴するキーワードは、いったい何になるのでしょうか。
今年のシンポジウムも今から楽しみでなりません。

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昨年の年頭挨拶のなかで、ビブリオバトルの楽しみ方について、皆さまの実践をもとに「言語化していくこと」を一緒に探っていきたいと書きました。
http://www.bibliobattle.jp/home/newyear2016
「Bibliobattle of the Year」の活動を始めたことで、そういった言語化された実践報告が多数寄せられることになりました。
「楽しさ」をともなう活動というものは、自分たちでも真似をしてみたくなるものです。
その「楽しさ」を言葉にしてみることで、ほかの人たちやよそのコミュニティにも波及していきます。

2016年は、『やるぜ!ビブリオバトル』『マンガでわかるビブリオバトルに挑戦!』『読書とコミュニケーション:ビブリオバトル実践集』という3冊の本が
出ましたが、次のビブリオバトル関連本を生み出すようなエネルギーは、そうした「楽しさ」のなかから生まれてくるものと信じています。 

http://www.suzuki-syuppan.co.jp/script/detail.php?id=1050033428
http://www.saela.co.jp/isbn/ISBN978-4-378-02228-4.htm
http://www.ab.auone-net.jp/~co-mirai/biburio_zissen.html

本年はこれまで誰も考えつかなかったようなビブリオバトルの楽しみ方が新たに生み出され、世の中に広まっていく可能性にも期待したいと思います。

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今年もビブリオバトルによって知的好奇心をくすぐるような言葉が紡ぎ出されたり、あっと驚くような名勝負が繰り広げられたりすることで、皆さまの身近に
たくさんの笑顔が生まれることでしょう。 
「読みたい」と思えるたくさんの本と出会え、本について語り合える人たちと触れ合える年でありますように。

皆さまのご健勝とご多幸を祈念して、新年の挨拶といたします。

2017年1月1日
ビブリオバトル普及委員会代表
岡野裕行
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