Bibliobattle of the Year 2017 受賞者(優秀賞、特別賞、新人賞)
6月24日に開催された「Bilbliobattle of the Year 2017」の表彰式において,優秀賞5件,特別賞13件,新人賞11件が発表されました.
優秀賞
ビブリオバトルの発展に寄与する活動や、未来志向の先進的な活動を行った個人または団体の功績に対する賞
ビブリオバトルの発展に寄与する活動や、未来志向の先進的な活動を行った個人または団体の功績に対する賞
優秀賞
神戸町立下宮小学校
(受賞理由) 「自分の思いや考えを生き生きと表現しようとする児童の育成」という教育活動の中で、主体的な学びを発展させるために、ビブリオバトルを活用しており、国語の授業に取り入れるなどして、1年生から6年生までの全校生徒(155名)が本を紹介している。2015年度から活動を続けており、クラスごとにチャンプ本を選出するなど学校教育の中に定着してきている。校長先生をはじめ、教職員も積極的に関わる中での学校全体での取り組みが高く評価された。
特別賞
ビブリオバトルに関連する個性的な活動をした個人・団体の功績に対する賞
ビブリオバトルに関連する個性的な活動をした個人・団体の功績に対する賞
(受賞理由)ビブリオバトル世界大会は2014年にスタートし、これまで3回行われている。台湾、韓国、中国、タイ、マレーシアといったアジア諸国をはじめ、オーストラリアやジンバブエなどから数多くの参加者を集めている。各国の日本語教育関係者からも注目を集めており、公式ルールを中国語やタイ語に翻訳するなどの活動の他、「ビブリオバトル台湾」の立ち上げにも寄与した。ビブリオバトルの国際展開に貢献している点が評価された。
特別賞
桜の聖母短期大学
特別賞「福島に咲く聖母賞」
(受賞理由)2014年からビブリオバトルを実施しており、2016年には「全国大学ビブリオバトル2016」の東北地区での地区予選、地区決戦の運営に尽力した。桜の聖母短期大学図書館情報センターでの活動の他、文教大学学生サークルとの共同企画、南相馬市立図書館等の地域開催など、様々な連携活動を展開している。福島県を中心にビブリオバトルの普及に力を注いでいる点が評価された。
受賞理由)茨城県を中心に25店舗展開する書店チェーンであり、読書普及活動の一環としてビブリオバトルに取り組み、 2016年度にはブックエースの社員130名でワークショップ型研修を実施。社員の理解を深めた上でビブリオバトルを各地の書店で開催し、本を通じた地域の交流に貢献している。市立常磐小学校でビブリオバトルの授業提案を行うなど、行政と一体となって活動している点も評価された。
(受賞理由)2016年に発足した明治大学図書館公認の学生団体であり、「明大祭」での全国大学生大会予選会の実施や、小学校・高校への普及にも努めており、学生団体として活動を継続させる体制構築は素晴らしいモデルケースとなっている。近隣大学の読書普及団体との積極的な交流、明治大学広報や雑誌「蛍雪時代」での記事掲載など、大学生を中心とした若い世代に対する普及活動も評価された。
(受賞理由)2012年から5年間に渡って、学生主体でビブリオバトルを継続開催し、毎回の開催記録をウェブ上に丁寧に紹介することで、大学図書館でのイベントとして定着させ、大学内の認知度向上に貢献してきた。世代交代などを繰り返しながら活動を継続してきたことや、大学祭や一箱古本市などのイベントとも連携しながら、主体的に進めてきた点が評価された。
(受賞理由)名古屋市を中心にビブリオバトルを定期的に開催する地域サークルであり、2015年4月からビブリオバトルの定期開催を続けている。原則、参加者全員が発表する形式をとり、幅広い世代が気軽に集まって本を語れる場をつくってきた。これまでの継続開催に加えて、2016年は哲学カフェとビブリオバトルのコラボ企画、サン・ジョルディフェスティバル名古屋2016への開催協力など、新たな展開を見せている点が評価された。
(受賞理由)ほぼ毎月、若桜街道ビブリオバトルを開催しており、開催レポートもホームページでわかりやすく紹介されている。開催場所は同じながら、参加者の顔ぶれに変化があることが特徴である。時折「ビブリオバトル通信」というフリーペーパーも作成するなど、細やかな運営をしながら、ビブリオバトルの裾野を広げる活動が評価された。
特別賞
アイある読書会
特別賞「家族で参加したくなるで賞」
(受賞理由)2015年から山口県を中心にビブリオバトルを開催している。夫婦とお子さんの3人で運営しており、 お子さんの誕生をきっかけに地元でのお仲間作りとして、開催を重ねている。ビブリオバトル後のお茶会も盛り上がりを見せるなどアットホームな一面も見せながらも、地元の図書館だけでなく山口県内の図書館・大学と連携して開催を重ねる中で、山口県での普及活動に貢献をしている点が評価された。
(受賞理由)文化祭におけるビブリオバトルのルールや四国大会の写真の展示、HR活動時におけるビブリオバトルの実施運営を行っている。また、総合的な学習の時間「チャレンジ・リサーチ」の課題研究として図書委員が研究班のリーダー(1年生)となり1年間の研究を実施しており、ビブリオバトルの音声分析、野球部が実施するビブリオバトルの参加調査など、積極的な活動を行っている点が評価された。
特別賞
長崎国際大学ビブリオバトル同好会
特別賞「佐世保ビブリオバトル賞」
(受賞理由)全国大学ビブリオバトルの予選会を継続して実施しており、2016年にはビブリオバトル長崎として、諫早市立図書館での地区決戦の運営に尽力した。全国高等学校ビブリオバトルの長崎県大会、佐世保市立図書館ビブリオバトル大会の開催に携わるなど、佐世保市を中心に地域連携を進めながら、ビブリオバトルの裾野を広げる活動が評価された。
新人賞
2015年4月1日以降に本会の会員になった者の顕著な活動に対する賞
2015年4月1日以降に本会の会員になった者の顕著な活動に対する賞
新人賞
大西好宣
(受賞理由)ビブリオバトル普及の進んだ大阪府から比較的普及の進んでいなかった千葉県に2016年度着任後に、普及委員会に入会した。その年のうちに授業での活用、学内で他教員と連携しての大学生大会予選を開催と迅速かつ着実に輪を拡げ、その結果見事に本大会でのグランドチャンプを輩出した。千葉県内での普及に旋風を巻き起こした活動が評価された。
新人賞
杉本 遥
(受賞理由)所属する新潟ビブリオバトル部において、全国大学ビブリオバトル2016の地区予選や地区決戦の運営に尽力した。また、定期開催しているビブリオバトルでは、大学、駅前、海の家など多様な場所で多様な人と交流の輪を広げながら、活動を展開している。取組みはメディア報道されており、新潟における普及活動に大きく寄与している点が評価された。
(受賞理由)全国大学ビブリオバトルの関西地区の地区決戦を2015年、2016年と連続で開催した。ポートアイランドキャンパスを中心に、大学らしいオープンな雰囲気の中、多くの参加者が本の紹介を楽しむ場を作ってきた。その活動は、甲南大学が積極的に推進・展開するプロジェクトの1つと位置づけられており、ビブリオバトルを大学全体に周知させた点が評価された。
新人賞
賣豆紀 宗
(受賞理由)島根大学の学生団体「島大Spirits!」において、学生の指導的役割を担いながら、2012年より、山陰地方での全国大学ビブリオバトルの地区決戦の運営に尽力してきた点が評価された。2016年の当会入会に伴い、会員の少ない島根県において中心的な役割を任せられる人物として、今後の活躍がますます期待されている。
新人賞
倉迫 一男
(受賞理由)「アイある読書会」を主宰しており、山陽小野田市立中央図書館、山陽小野田市立厚図書館、宇部市立図書館など、山口県を中心にビブリオバトルを定期的に開催している。また自身も他の開催地に足を運んでバトラーとして参加する中で交流の輪を広げており、山口でのビブリオバトル盛り上げの一端を担っていることが評価された。
(受賞理由)高知工業高等専門学校において、全国大学ビブリオバトル2016の予選会開催に尽力した。また、国語科の授業では、読書体験の表現やプレゼンテーションの教科指導としてビブリオバトルを導入している他、学校図書館内にチャンプ本コーナーを作るなどして、学校全体にビブリオバトルを浸透させている。高知県での今後のさらなる展開が期待されている。
新人賞
佐藤 慧
(受賞理由)福岡県で実施される様々なビブリオバトルにバトラーとして積極的に参加することに加えて、北九州市立八幡西図書館でのビブリオバトルの開催や職員研修への導入、他地域の開催支援など、様々な形でビブリオバトルに真摯に取り組む姿勢が多くの共鳴や感動を生んでいると評判になっている。九州地区における今後のますますの活躍が期待されている。