なぜ5分なのか?
ビブリオバトルを開催しようとする人,発表してみた人からよく質問を受けます.
「なぜビブリオバトルで発表時間は5分なのか?」
公式ルールでは「5分」としています.
これにもちゃんと理由があります.
このページでは,その理由について,お話しましょう.
ポイント: 「あらすじ」だけじゃなくて,その人がどう感じたか,なぜ読んだのか?
「5分は長い,3分でいいじゃないか.」
と,はじめてビブリオバトルをやってみた人の多くが言います.
しかし,ビブリオバトルを重ね,経験を積んだ 普及委員会のメンバーの考えでは,3分だと,ビブリオバトルの良さは現れてこないと思っています.
3分で話せるのは多くの場合 あらすじ のみ.
つまり,本の内容しか喋れないのです.
でも,実は聞き手はあらすじが喋られている間は
「で,で,で,,,で,どうなの?」と,なぜか感じることがあります.
あらすじは 本の帯や裏にかいてあったりしますし,ネットを調べればすぐに出てくるかもしれません.
「その本はアナタ(発表者)にとって どういう意味をもっているか?」という,とても個人的な感想を聞きたくなてくるのですね.
ビブリオバトルのキャッチコピーには,「人を通して本を知る,本を通して人を知る」というものがあります.
その良さが現れてくるには,あらすじ,要約の3分に加えて, 自分の考えや,なぜ自分がこの本と出会ったのか,この本がどういう意味を持っているのか,どういう人が読んだらいいと思っているかを語る2分が必要なのでしょう.
公式ルールの5分には,このように考えぬかれた意味があるのです.
はじめての人は,比較的,あらすじや 本の内容 を話すことに終始してしまい,この 2分 を使えずに 終わってしまうことが多いのですね.
「長い」と思う人も心配要りません.
経験的に,大体ビブリオバトルを3回やると,5分は 丁度いい長さになってきます.
そして5回やったころには「5分じゃ短い」と思うようになってくるでしょう.
一方で,逆に5分以上の長さにするとどうでしょう.
これは簡単です.聞く側が長く感じてしまいますね.
5分が程よい長さ.ビブリオバトル.
基本的には公式ルールにのっとって 一人5分でプレーしましょう.
文責:谷口忠大
ミニ・ビブリオバトル について
大人は5分が丁度のはずです.5分くらいで話せるようになりましょう.
しかし,小学生等は5分が厳しいかもしれません.または,外国語でビブリオバトルをやる際も5分は大変かもしれません.
その場合,発表時間を3分間とするビブリオバトルを普及委員会では,ミニ・ビブリオバトルと呼んでおります.
詳しくはこちら.